柏木工株式会社は、創業80周年記念事業のひとつとして、創業50周年・70周年に高山市・飛騨市に贈呈しました「屋外ベンチ」の無償修理を行っております。
2024年1月中旬、高山市街地にある2つの商店街へ修理を終えた「50周年贈呈ベンチ」をお届けしました。

高山陣屋や赤い中橋といった有名な観光地に近く、個性豊かな店舗が軒を連ねる歴史ある商店街「本町会商店街」、宮川朝市の対岸にあり昔ながらの地元向け商店が軒を連ねる「本町三丁目商店街」に屋外ベンチをそれぞれ2台ずつ納品しました。

「本町三丁目商店街」理事長の上北さんと同商店街でお店を営む西尾さんから、ベンチへの想いを伺いました。

□上北さん　（写真：左）

このベンチは商店街になくてはならないものです。
修理の為に工場へ持ち帰る際には「ベンチ持っていかないで欲しい」「なくなると困る」といった声が上がるほどでした。

□西尾さん　（写真：中央）

このベンチは目の前にバス停もあるので、バスを待っている間に座られることが多いです。
何十年もこの場所に置かれ、この商店街の景色によく馴染んでいたので、修理の際に一時的になくなってしまったことで喪失感がありました。
あるのが当たり前になっていたので、なくなって初めてありがたみがわかりました。戻ってきて嬉しいです。

創業80周年を迎え、弊社はその企業目標を「日本らしさを体現する企業へ」と定めました。
「日本らしさ」の中には、『もったいない』という言葉に表されるモノを大切にする精神や、人々のつながりに重きを置く「和」の心があります。
今回、傷んでしまったベンチを無償修理し、商店街に納品させていただいたことで、柏木工のベンチが商店街の景色の一部となり、皆様からとても大切に必要とされる存在になっていたことを知ることができました。多くの人々に再び長くお使いいただければ幸いです。

弊社はこれからも、人々の暮らしに寄り添い、豊かで安らぎのある時間を過ごせるモノづくりを続けます。